2016年09月16日

岩崎先生からたくさんの蓮の花のお写真と、メッセージをいただきました。

 府中市には、2000年以上前の古代蓮の種子を発芽・開花させて有名な大賀一郎博士が住んでおられたことを記念して、修景池という蓮池があります。この池には、大賀蓮をはじめ30種類の蓮があり、6月中旬から8月下旬まで、2か月以上蓮の花が咲いて私達を楽しませてくれます。(ほんのわずかですが、9月になった今でも蓮の花が咲いています。)
 蓮の開花期間が長いのは、主に蓮の種類が多くて開花時期がずれるためでしょうが、同一種類の蓮でも、次から次に蕾ができて、長い期間咲いてくれます。
 この池には我が家から自転車で15分ほどで行けるので、割とよく見に行きましたが、特に今年の夏はほぼ毎日のように出かけ、蓮の花を写真に沢山撮りました。数年前までは、ため息の出る程の素晴らしい花がよく咲きましたが、何年か前から残念ながら、どういう訳か、蓮が全体に元気なく、蓮の花の見栄えがかなり悪くなってきてしまいました。
 それでも、足しげく通ってみていると、時々素晴らしい蓮に出会います。こして出会えた蓮の花の写真をかなり多く撮りました。

桜蓮アップ
桜蓮(おうれん)

蜀紅蓮蕾(蓮華座、鈴型)アップ
蜀江蓮(しょっこうれん)
蓮華座あるいはチンと鳴らす鈴(りん)に似ています。

瑞光蓮アップ
瑞光蓮(ずいこうれん)
背後の葉に少し日が射して、ちょっと後光のようです。

知里の曙アップ
知里の曙(ちりのあけぼの)

瑞光蓮アップ2
瑞光蓮(ずいこうれん)
独特の艶やかな美しさ

ミセス・スローカム蕾
ミセス・スローカム
緑の放射杖の葉を背に、テルテル坊主のような可愛らしさ

ミセス・スローカム(水滴半開)
ミセス・スローカム
雨後の水滴が一層初々しくしているようです。

舞妃蓮蕾アップ
舞妃蓮(まいひれん)
開き始めの蕾ですが、犯し難い初々しい気品のようなものが感じられます。
よく見ると、蕾のすぐ背後に枯れた蓮の頭が黒い影のように不気味にくっ付いて、まるでシューベルトの「死と乙女」を思い出させるような、ドラマ的なものも感じます。

舞妃蓮アップ
舞妃蓮(まいひれん)
花はかなり開いていますが雨露をいっぱいつけた姿です。

紅舞妃アップ
紅舞妃(べにまいひ)
薄紅色の花弁が風になびくと、透明な美しい舞姫が軽やかに舞っているようです。

紅舞妃アップ2
紅舞妃(べにまいひ)
薄紅色の花弁が風になびくと、羽衣の天女が舞っているようです。

大賀蓮と落花
大賀蓮(おおがはす)
沢山の葉の中で紅紫の花が一輪咲いて、その足下付近には落花した花弁が数枚あって、ある種の雰囲気を醸し出しています。

大賀蓮
大賀蓮(おおがはす)
花は完全に終わり、焦げ茶色の蜂の巣状の頭だけのミイラ的な二輪の蓮ですが、まるで仲睦まじかった夫婦が仏様になったような感じです。

魚山紅蓮
漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)
通常、他の多くの蓮と同様のピンク系ですが、この時は、木漏れ日ならぬ葉漏れ日をかすかに受けて、薄緑を帯びた橙色という初めて見る色でした。
この蓮池に長年撮影に来ているプロ級の腕前の人でも、このような色合いの蓮に出会うことは先ずないそうで、その人がわざわざ「ちょっとこっちに来て」と僕に声をかけてくれたので、僕もその幸運にあやかれました。
葉漏れ日をかすかに受けてひっそりと咲いている、このような色の蓮の様は、何となく浄土的に感じられました。






sugakudososugakudoso at 07:19│コメント(0)トラックバック(0)

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