2006年06月
2006年06月20日
感謝の辞
6月17日に開催いたしました『日本女子大学数学同窓会第4回総会』にはご多忙の中をご出席いただきまして有難うございました。また、諸般の事情でご欠席となられた方々にもご協力を戴きましたこと心より感謝いたします。当日は幸いにも梅雨の晴れ間となり陽射しにも恵まれました。懐かしい先生方、現数学研究室の先生方もご参加くださり、出席者は70名近くとなり、久しぶりにお目にかかる先生方や旧友との集いは、楽しく和やかな会となりました。総会に先立ち立花副会長より最近お読みになった本より、他大学の同窓生の同窓会への熱い思いを話され、「我が同窓会にもそういう思いを持った者が増えるよう育てていきたい。」とのお話がありました。
峰村勝弘先生講演
本年度は峰村勝弘先生に「数学研究室の昨今」という題で講演をして頂きました。
創立者成瀬仁蔵先生が女子に対する理科教育の重要性を唱え,1906年には数学の科目を置いたこと。1944年に後の家政理学科の原型が現れていること。その後、1948年新制大学へ移行《家政理科Ⅰ部(物理化学専攻)・ 家政理科Ⅱ部(生物農芸専攻)》し,1964年に家政理科Ⅰ部は数学を加えて3専攻となり、1992年に理学部誕生《数物科学科,物質生物科学科》となったことなど。又近年の数学専攻の授業・卒業ゼミ等の内容もご説明いただきました。
東海林まゆみ先生講演
また、本年度数物科学科長である東海林まゆみ先生の講演は「卒業研究論題紹介・・・嫌われものの数学で人気者のドラえもんを描く」でした。CG作成のお話で、ドラえもんを描いたり、ミッフィーにある角度からスッポトライトを当てるとどのような状態に表現することが出来るかとか、自分のパソコンで楽しんで遊ぶことができると言うものでした。特に嬉しかったのは、中学・高校程度の数学で素敵な左記のようなCGを作ることができると言うことで、数学からはかなり遠のいている者にとっても大変興味を誘われる内容でした。今回は、同窓会の総会・懇親会の時間内での講演でしたので、例を示して頂いたのみでしたが、今後この講義を受けることが出来るようなチャンスを用意して欲しいと言う声も多数有り参加者各々に良い刺激となりました。
久保淑子先生お話
懇親会に先立っては、会長である久保淑子理学部長より、現在私学女子大で唯一の理学部をもつ本学では平成18年度科学技術振興調整費「女性研究者育成モデル事業支援」としてプロジェクト『女性研究者マルチキャリアパス支援モデル』が採択された、これは理系女子を長年育て卒業生たちが活躍していることに対する評価であり、また今後とも理系女子を育成していくことに対する期待の現われと言える、という話がありました。それにともない、3月18日に行われた内閣府特命担当大臣である猪口邦子大臣の特別講演を始めとして、男女共同参画推進に向けて[女性と科学]という視点から理学部・理学研究科・学術交流シンポジュウムが重ねられていること、主催は日本女子大学理学部・生涯学習総合センターでその他多くの共催を得て開かれており、今後も種々計画されている。同窓会を通じてご案内することもあるかもしれないがちょくちょく本学のホームページを覗いて見てぜひご参加いただきたい、現在少子化に加え、理科離れ、女子大離れが言われるなか、本学の良さをいろいろなメディアを通じてアピールしていきたい、ということを話されました。
また、近々、「教員免許証の10年更新」が決定される。資格を持った卒業生で現在教員を続けている人・今後教員をする人は教職に就く前にこの更新に必要な講義を受けなければならないことになる。その場合どのようなものを母校で用意することが出来るか、どのくらい需要があるか調査・検討をする必要があるのでその際はアンケート等ご協力いただきたい、などを話されました。
特別会員・会員の方々の多大なるご支援ご協力のもと総会が無事に終了いたしましたこと、
感謝と共にご報告致します。
日本女子大学数学同窓会 会長・役員一同